2012年 08月 17日
皆さん さようなら -最期のドライブー |
バースデーを見送った翌日は
ブルドックのSさんから教えて頂いたペットの火葬場のある「佐久」まで1時間・・・
バースデーとの最期のドライブです
突然の体調の急変と別れで バー母の心は困惑していました
鼻腔のメラノーマは治り 肺にもリンパにも転移することなく 口腔内も小さくなって
あんなに元気になっていたのに 何故?バースデーは逝ってしまったのでしょう?
疑問と戸惑いと過労とで・・・呆然としたまま夜が明けました
それでも 神様は 必ず分るように答えを下さる方です
全てを委ねて心乱さず その時を待つ事にしましょう
バー母がバースデーに何かしてやれるのは もう今日が最後
野辺山の薬局まで行き 大きなダンボールを2個頂いて
丁寧にバースデーの「棺」を作りました
白いシーツをかけて・・・・
前日、フィリーママさんから頂いた沢山のお花を散りばめ
ブルドックのSさんから頂いた桃も入れました
そして、バー母一番のお気に入りのTシャツを着たバースデーを見ると?
パチンコ玉くらいになっていたメラノーマが 何故か?消滅していました
もう・・・今更どうでもいい事です・・・・バースデーはもういないのですから・・・・
午後3時、いよいよ佐久に向けて最期のドライブです
勿論、今日もバー母の運転です
出発の際 ふ・・・っと手が当たってクラクションを鳴らしてしまいました
そう云えば・・・よくTVでお別れの際 こんな風に鳴らすのを観た事があります
何か 意味があるのでしょうか?
最期のドライブなんてきっと辛くて寂しくて泣いてしまうんだろうなぁ・・・・と
昨夜から いつもの習慣で一睡もしなかったバー母は そんな事を考えていました
ところが、そんな予想に反して 出発する頃から 何故か?ワクワク・・・ソワソワ・・・・・浮かれて嬉しくてしょうがありません
バースデーは 知らないところにドライブに行くのが大好きで
「今日は 何処へ行くの???」と 興味深々嬉そうなバースデーを 身体中に感じていたからでした
「バースデー 行くよ♪」
涼しいS郷を出て 途中まではプライベートロードのような誰も通らない道を 美しい景色を見ながら愉しんで 佐久市内に入る頃には35度くらいになっていました。麓はこんなに暑かったのですね
随分早めに到着した受付の長閑な住宅街にあるドッグペンションで手続きを済ませ
付き添って下さったフィリーちゃんとママさんと冷房の効いた部屋で待っていると
突然のお電話にも関わらず 立会いを快諾して下さった
八ヶ岳キリスト教会のN牧師先生が 来て下さいました
・・・・やがて火葬をして下さる物静かな担当の男性が現れ・・・・再び15分程のドライブとなりました
火葬場は 人里離れた山間にあるそうです
寂しい火葬場をイメージしながら 車を走らせていると 別荘地を抜け 可愛らしい野草や花が咲き乱れる美しい山間の風景の中にあるログハウスに到着しました
用意された台に バースデーを移すと 亡骸を見た物静かな男性が 小さな声で・・・
「お名前は?」 と聞かれたので
「バースデーです」 と答えると
「あぁ~バースデーちゃん」
と懐かしそうに名前を呼んで下さいました
なんとバースデーが仔犬の頃から1歳くらいまで お隣にとても大人しいゴールデンと住んでおられた
グーフィーちゃんのお父さんでした
心優しい愛犬家のグーフィーちゃんのお父さんAさんは
元々、こちらがお里だそうで このお仕事を手伝いながら保健所でさつ処分されるワンちゃん猫ちゃんの里親さんのお世話をされておられるようでした
自宅のお隣には僅か半年しかお住まいでなかったにも関わらず バースデーの事をとてもよく覚えていて下さり
Aさんはまるで我が仔を抱くように 優しく優しくバースデーを抱きかかえて下さいました
台に移されたバースデーを囲んで N牧師先生が お祈りを捧げて下さいました
その中に
「神様は 最良の時に与えて最良の時に召される」・・・とのお言葉がありました
本当に最良の時に 最良の仔を与えて下さいました
そして、召されるのが あまりにも急で困惑していましたが 今が最良の時なんだと 本当は分っていたのかも知れません その言葉に ほっとしたのを今も思い出します
そして、最期のお別れのお手伝いをして下さるのが 大好きな心優しい愛犬家のAさん
「良かった・・・・Aさんで本当に良かった・・・」そう思うと ふ・・・っと緊張が緩んで 火葬されるバースデー
を前に 初めて涙が溢れ出しました
バースデー・・・助けてやれなくてごめんね。神様はどんな困難にも 脱出の道を備えて下さいます
ただ、それを見つけるのは深い信仰と努力で 人間の出来る事には力を貸して下さいません
それを見つけられなかったのは きっとバー母の甘えと驕りがあったからでしょう・・・・
あまりの無力さに 不思議と悔しさで自分が許せない・・・と云う思いよりも 「人間は無力で弱い者」
長い間首都圏に暮らしていると 周りの美しい建造物やアート店先に並ぶ品々は どれも人間が作り出したものです
こんな物ばかりを見続けて 何時しか人間の力を過信するようになっていました
この八ヶ岳に導かれて以来 人間の力では到底及ばない美しい荘厳な山々の景色を見続けて 感じてきた事だからでした
そして、この後
元気になっていたバースデーが突然召された理由も バー母が想像していたよりも早く知る事になるのでした
ブルドックのSさんから教えて頂いたペットの火葬場のある「佐久」まで1時間・・・
バースデーとの最期のドライブです
突然の体調の急変と別れで バー母の心は困惑していました
鼻腔のメラノーマは治り 肺にもリンパにも転移することなく 口腔内も小さくなって
あんなに元気になっていたのに 何故?バースデーは逝ってしまったのでしょう?
疑問と戸惑いと過労とで・・・呆然としたまま夜が明けました
それでも 神様は 必ず分るように答えを下さる方です
全てを委ねて心乱さず その時を待つ事にしましょう
バー母がバースデーに何かしてやれるのは もう今日が最後
野辺山の薬局まで行き 大きなダンボールを2個頂いて
丁寧にバースデーの「棺」を作りました
白いシーツをかけて・・・・
前日、フィリーママさんから頂いた沢山のお花を散りばめ
ブルドックのSさんから頂いた桃も入れました
そして、バー母一番のお気に入りのTシャツを着たバースデーを見ると?
パチンコ玉くらいになっていたメラノーマが 何故か?消滅していました
もう・・・今更どうでもいい事です・・・・バースデーはもういないのですから・・・・
午後3時、いよいよ佐久に向けて最期のドライブです
勿論、今日もバー母の運転です
出発の際 ふ・・・っと手が当たってクラクションを鳴らしてしまいました
そう云えば・・・よくTVでお別れの際 こんな風に鳴らすのを観た事があります
何か 意味があるのでしょうか?
最期のドライブなんてきっと辛くて寂しくて泣いてしまうんだろうなぁ・・・・と
昨夜から いつもの習慣で一睡もしなかったバー母は そんな事を考えていました
ところが、そんな予想に反して 出発する頃から 何故か?ワクワク・・・ソワソワ・・・・・浮かれて嬉しくてしょうがありません
バースデーは 知らないところにドライブに行くのが大好きで
「今日は 何処へ行くの???」と 興味深々嬉そうなバースデーを 身体中に感じていたからでした
「バースデー 行くよ♪」
涼しいS郷を出て 途中まではプライベートロードのような誰も通らない道を 美しい景色を見ながら愉しんで 佐久市内に入る頃には35度くらいになっていました。麓はこんなに暑かったのですね
随分早めに到着した受付の長閑な住宅街にあるドッグペンションで手続きを済ませ
付き添って下さったフィリーちゃんとママさんと冷房の効いた部屋で待っていると
突然のお電話にも関わらず 立会いを快諾して下さった
八ヶ岳キリスト教会のN牧師先生が 来て下さいました
・・・・やがて火葬をして下さる物静かな担当の男性が現れ・・・・再び15分程のドライブとなりました
火葬場は 人里離れた山間にあるそうです
寂しい火葬場をイメージしながら 車を走らせていると 別荘地を抜け 可愛らしい野草や花が咲き乱れる美しい山間の風景の中にあるログハウスに到着しました
用意された台に バースデーを移すと 亡骸を見た物静かな男性が 小さな声で・・・
「お名前は?」 と聞かれたので
「バースデーです」 と答えると
「あぁ~バースデーちゃん」
と懐かしそうに名前を呼んで下さいました
なんとバースデーが仔犬の頃から1歳くらいまで お隣にとても大人しいゴールデンと住んでおられた
グーフィーちゃんのお父さんでした
心優しい愛犬家のグーフィーちゃんのお父さんAさんは
元々、こちらがお里だそうで このお仕事を手伝いながら保健所でさつ処分されるワンちゃん猫ちゃんの里親さんのお世話をされておられるようでした
自宅のお隣には僅か半年しかお住まいでなかったにも関わらず バースデーの事をとてもよく覚えていて下さり
Aさんはまるで我が仔を抱くように 優しく優しくバースデーを抱きかかえて下さいました
台に移されたバースデーを囲んで N牧師先生が お祈りを捧げて下さいました
その中に
「神様は 最良の時に与えて最良の時に召される」・・・とのお言葉がありました
本当に最良の時に 最良の仔を与えて下さいました
そして、召されるのが あまりにも急で困惑していましたが 今が最良の時なんだと 本当は分っていたのかも知れません その言葉に ほっとしたのを今も思い出します
そして、最期のお別れのお手伝いをして下さるのが 大好きな心優しい愛犬家のAさん
「良かった・・・・Aさんで本当に良かった・・・」そう思うと ふ・・・っと緊張が緩んで 火葬されるバースデー
を前に 初めて涙が溢れ出しました
バースデー・・・助けてやれなくてごめんね。神様はどんな困難にも 脱出の道を備えて下さいます
ただ、それを見つけるのは深い信仰と努力で 人間の出来る事には力を貸して下さいません
それを見つけられなかったのは きっとバー母の甘えと驕りがあったからでしょう・・・・
あまりの無力さに 不思議と悔しさで自分が許せない・・・と云う思いよりも 「人間は無力で弱い者」
長い間首都圏に暮らしていると 周りの美しい建造物やアート店先に並ぶ品々は どれも人間が作り出したものです
こんな物ばかりを見続けて 何時しか人間の力を過信するようになっていました
この八ヶ岳に導かれて以来 人間の力では到底及ばない美しい荘厳な山々の景色を見続けて 感じてきた事だからでした
そして、この後
元気になっていたバースデーが突然召された理由も バー母が想像していたよりも早く知る事になるのでした
by birthday726
| 2012-08-17 08:16
| 八ヶ岳